満願寺奥之院へ
今から何年前のことだろうか、会社のH田先輩と夜のドライブに出かけた。
先輩の車は当時まだ少なかったFF、運転はもちろん先輩、運転が楽しそうであった。
行き先は…?
車を降り、懐中電灯を持ちながら山道を少し歩いた。
そして、着いた先は鍾乳洞の入口。
内部を電灯で照らしたが灯りが届かず、先は真っ暗。
あまりにも暗すぎて危険なので、大きな冒険もせずに車に戻った。
あれから数十年経っているが、行き先は出流山(栃木市)だと思っていた。
確信はない。
鍾乳洞は出流山満願寺の鍾乳洞?、違うような気もする。
記憶が定かではない。
ずっと気になっていた出流山満願寺に今年の2月に行った。
そして9月。再度、出流山満願寺奥之院へ
秋海棠の咲くころ 出流山満願寺 御詠歌を辿る
薬師堂
本堂
本堂から奥之院へ
山道にはこのような御詠歌が立てられている
31【ふ】降る物は 自然の恵み ありがとう
30【る】瑠璃の光 山門わきの 薬師堂
29【さ】桟橋でない 石の橋たたいて 渡る安心感
28【と】伴に登る 山道は 奥ノ院への一歩――
27【を】おち葉ふみ 進む先は 観音の霊窟
26【は】ハッスル―― 杉木立が 大歓迎
25【る】ルンビニインド国 お釈迦様の 誕生地
24【ば】場ちがいと おもわず進もう 真実一路
23【る】留守番を する人もあろう 良いお土産を
22【こ】こう想う そう想う 水の流れは 心を洗う
21【こ】この時も これから先も 考えるのは 皆の幸福
20【に】にほんこく しもつけの国 いづるさん
19【た】旅なかば 意志持ち直し また進む
18【ち】ちかい立て 距離あろうとも 喜びの汗
17【い】いっさいの 煩悩消えゆ く森林浴
16【づ】づっと続ける この善行 老いも若きも
15【る】ルン―― 大汗かいて 気分爽快
14【わ】忘るるなかれ 諸人よ 慈悲の心を
13【が】我を通さず 筋を通す 笑顔の日々
12【ゆ】夢を持ち 希望に満ちて 願う人々
11【く】くるま通らず 人生たのし 歩む道
10【す】すこし行き 後振り返り また登る
09【ゑ】縁ありて 行き交う人と 明るいあいさつ
08【は】我がこころ 今も後にも 大慈大悲心
07【い】いっさいの 衆生と共に すごす喜び
06【づ】づる――と ひきづる悲哀 たちきる喜楽
05【く】く行の先には苦 楽しみの元は楽
04【な】なにもせずは なにも無し 行いの先には 霊宝あり
03【る】ルーツ知るも知らぬも 観世音見ている
02【ら】らい迎の 陽をながめる 満足感
01【ん】ん? そうです 出流山の御詠歌です
【頭文字】31番「ふ」~1番「ん」をつなぐと 満願寺御詠歌
「ふるさとを はるばるここに たちいづる わがゆくすゑは いづくなるらん」
(その2へ続く)